新着情報

鳥羽水族館 トップページ > イベント・新着情報 > スナメリの飼育下繁殖と人工哺育について古賀賞を受賞


スナメリの飼育下繁殖と人工哺育について古賀賞を受賞

2014年05月27日(火)


エサをねだる「輪(リン)」

 鳥羽水族館はスナメリの飼育下繁殖と人工哺育の実績が評価され、この度、公益社団法人日本動物園水族館協会より国内の動物園水族館に与えられる最高の栄誉である、「古賀賞」を受賞しました。

 

 鳥羽水族館におけるスナメリの飼育は1963年から始まり、今年で51年目です。この間、飼育技術の向上に取り組むとともに、繁殖に関するデータ収集と繁殖生理の研究に取り組んできました。1976年には飼育下での世界初の繁殖に成功し、1979年に成功した繁殖に対しては日本動物園水族館協会から国内で初めての繁殖に成功したとして繁殖賞が授与されています。現在までにスナメリ19頭が誕生し、そのうち1985年に誕生したメスは今年で29年の長期飼育も継続しています。また2013年に誕生したメスの「輪(リン)」は生後5日目に親の授乳が確認できなくなったことから人工哺育に取り組み、これが日本で初めて鯨類の人工哺育成功例となりました。輪は今年5月に1歳を迎え、現在も元気に暮らしています。

 

 これらの業績が古賀賞の主旨に合致するものとして高く評価、表彰されました。表彰式は5月22日(木)静岡市で開催された平成26年度 公益社団法人日本動物園水族館協会総会並びに協議会において行われ、総裁であられる秋篠宮殿下ご臨席のもと表彰状とメダルが授与されました。また飼育担当者 若林 郁夫(わかばやし いくお)が「スナメリの飼育下繁殖と人工哺育」の受賞者講演をおこないました。

 

【受賞のコメント】
 鳥羽水族館スナメリ飼育50周年の記念すべき年に生まれ、母親から授乳を放棄された赤ちゃんの小さな命を24時間体制の人工哺育で守った飼育スタッフに感謝します。そして鳥羽水族館にとって一昨年に次ぐ2度目の古賀賞受賞を嬉しく思っています。これを励みに今後も一層の飼育技術の向上に取り組んでいきたいと思います。」                            館長 仲野 千里

 

≪ 古賀賞 ≫
動物園・水族館における動物の繁殖技術の向上に特に功労のあった業績を讃えることにより、展示動物の増殖と種の保存に貢献することを目的として、昭和62年より実施されている。「飼育下における繁殖が困難で、世界的にも例の少ない種の繁殖」「複数の世代にわたる多数の繁殖 」「独創的な工夫、独自の努力、画期的な開発がなされた結果としての繁殖」など、表彰対象はさまざま。


  • 飼育日記