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スイクチムシの新種を3種発見!

2017年10月30日(月)

 スイクチムシはミミズやゴカイと同じ環形動物(かんけいどうぶつ)の仲間で、ヒトデやウミユリなどの棘皮動物(きょくひどうぶつ)の内部・外部に寄生をしていることが知られていますが、このたび鳥羽水族館の学芸員が、3種類のスイクチムシの新種を発見しました。

 発見されたスイクチムシは、鳥羽水族館が定期的に行っている、熊野灘の水深140-360mから沖合底引き網で採集した3種のヒトデ(カンムリヒトデ、ウデナガゴカクヒトデ、ヒメヒトデ属の一種)の体内から見つかった、ヒトデスイクチムシ科(Asteriomyzostomidae)のスイクチムシの3種です。
スイクチムシを発見した当館の学芸員が知り合いの多毛類(環形動物)研究者である自見直人(ジミ ナオト)氏に標本を送り確認してもらったところ、3種ともに、学術論文などで正式に分類学的記載が行われていない未記載種であることが判明しました。自見さんとの共同研究として、ヒトデの内部に寄生するスイクチムシの3新種を論文で報告し、10月23日に日本寄生虫学会の機関誌:Parasitology International, 66: 841–847.に掲載されました。

【今回新種報告されたスイクチムシ】

・カンムリヒトデスイクチムシ(Asteriomyzostomum hercules)
体長5.9-11.4mm、幅11.0-15.3mm
・ウデナガゴカクヒトデスイクチムシ(Asteriomyzostomum jinshou)
体長3.0-11.3mm、幅4.0-15.3mm
・ヒメヒトデスイクチムシ(Asteriomyzostomum monroeae)
体長2.7-3.5mm、幅3.1-4.2mm

ヒトデスイクチムシ科のスイクチムシはこれまでに地中海とアメリカ西海岸の2種しか報告が無く、今回の日本初記録の3種が新たに加わりました。

※現在、水族館で生体の展示は行っていませんが、10月31日(火)から館内Kコーナー へんな生きもの研究所にて標本の一般公開します。

スイクチムシ

 環形動物門 スイクチムシ目に属する海産動物の総称。多毛類(ゴカイ類)や貧毛類(ミミズ類)と同じ仲間であると考えられている。ゴカイやミミズに比べ体が短く楕円形である等、寄生生活に適応したと考えられる特異的な形を持つ。ウミユリ、トリノアシ、クモヒトデなどの棘皮動物に外部または内部寄生をしている。浅海から深海まで生息するほか、極海付近の寒帯海域から熱帯海域まで分布している。体は直径2~10ミリメートルの薄い円盤状か楕円形で、4~5対のいぼ足が体の腹面に縦に並び、その先に剛毛がある。現在までに世界で170種ほど、日本で30種ほどが知られている。


ウデナガゴカクヒトデスイクチムシ


カンムリヒトデスイクチムシ


ヒメヒトデスイクチムシ


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