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ダイオウグソクムシの脱皮を国内初確認・動画撮影に成功!!

2016年02月13日(土)


脱皮は発見してから6時間以上かかりました。正に命がけの神秘!


上から見たところ。かなり脱げてます。


脱皮完了!すっきりですね♪

 鳥羽水族館で飼育中のダイオウグソクムシ(個体識別番号№5)が、2016年2月12日脱皮をしました。現在、ダイオウグソクムシは国内では15館を超える水族館で飼育されていますがこれまでに脱皮の記録はなく、今回が国内初の事例になると思われます。また今回、脱皮の動画撮影にも成功しました。

 ダイオウグソクムシを含む等脚類(ダンゴムシの仲間)は、脱皮の際に先に体の後半部(胸部第5節以降)を脱ぎ、それが硬化した後、前半部を脱ぐ習性が知られています。これは脱ぎ捨てる殻のカルシウムを無駄にしないためだと考えられています(脱皮前に殻のカルシウムを体液中に溶かし出して、捨てられる殻になるべくカルシウムを残さないようにしてから脱皮をします。脱皮後硬化したら、体液中のカルシウムを後ろ側へ移動させ、前半分の脱皮をします。このように交互に脱皮をすることにより、カルシウムが無駄に捨てられるのを防いでいると考えられています)。

 ダイオウグソクムシ№5は今年の正月あたりから徐々に体の前半分の白化が進行しており、脱皮の兆候ではないかと観察が続けられていましたが、2月12日の朝7:30に水槽の見回りに来た飼育スタッフによって脱皮途中の№5の姿が確認されました。№5は時々体をよじるようにしながら殻を脱ぎ、同日14:00頃に脱皮が完了しました。

 今回、№5が脱皮したのは体の後半部だけで、前半部の脱皮がいつになるのか不明ですがダイオウグソクムシの脱皮は国内初記録であり、謎に満ちたダイオウグソクムシの習性を明らかにするデータのひとつになるのではないかと担当者は期待しています。

 

ダイオウグソクムシNO.5(オス)

脱皮前:体長 約25cm 体重1250g(2015.04.07計測) 

入館日:2012年7月26日(メキシコ湾 水深800mで採集)

 

※脱皮後は体が柔らかく触ることができないため、硬化するまで正確な体長の計測ができません。脱皮によりどれくらい大きくなったかは不明です。

 

ダイオウグソクムシの脱皮を国内初確認・動画撮影に成功!!