人魚伝説のあるところには必ずと言っていい程顔を出すジュゴンとマナティー。どちらも海牛類に属していますが、太平洋・インド洋の熱帯・亜熱帯海域に分布するジュゴンに対して、マナティーはフロリダ半島からメキシコ湾やカリブ海沿岸にかけて分布するアメリカマナティー、アマゾン川やオリノコ川流域に分布するアマゾンマナティー、アフリカのセネガルからアンゴラにかけて分布するアフリカマナティーの3種に分けられます。
・尾ビレの違い…三角形としゃもじ形
外見上、最も顕著な違いは尾ビレの形で、ジュゴンはイルカやクジラと同じように三角形ですが、マナティーはいずれもしゃもじ形をしているのが特徴です。またアメリカマナティーとアフリカマナティーには胸ビレの先端に3〜4個の爪が生えており、海牛類の祖先が陸上で住む蹄を持った動物であったことを伺わせます。
・生息場所の違い…海水と淡水
一般に、ジュゴンは海に、マナティーは川や湖に住むといわれていますが、マナティーは河口や浅海でも見られます。
但し、ジュゴンの主食がアマモやウミヒルモなど水中顕花植物を中心とした海草であるのに対して、マナティーは水草が主食で、飼育下ではレタスやキャベツ、牧草、配合飼料のペレットまで食べています。現在、マナティーの仲間は日本をはじめ、アメリカ、オランダ、ドイツ、シンガポール、中国などで飼育され、繁殖にも成功していますが、ジュゴンを飼育しているのは世界でも鳥羽水族館だけで、その二世誕生に期待が寄せられています。
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