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コラム「貝を収集することは」

神は、人間が貝を収集することに費やす時間を人間の寿命の内に計算して いなかったとファラオ(古代エジプトの王の称号)の地では言われている。 数千年後、ロバート・ルイス・スチーブンソンは、次のようにも言ってい る。

「おそらく貝を収集することに興味を持つということは、百万長者に生ま れることよりも幸運だと言えるのではないか!」と。 貝は、先史時代から熱 心に探し求められてきた。

それは、貝が永続的な色や形の美しさをもつだけでなく主要な食料源、装 飾品になり、その上、一流の富の表現にもなったからである。

人間の美しい貝に対してのたゆみない研究は海のそばで始まり、今日、世 界中で続けられている。11万種以上にも上る貝類が、7つの海だけでなく、 熱帯雨林の木々の高いところや裏庭の片隅、主な湖や川に生活している。殻 長1mを越す貝から、1mm以下の貝までさまざまである。多くは、植物食か肉食で雑食のものもいる。またヒトデ等、他の動物に寄生するものもいる。 ほとんどの二枚貝は定住し、海水から微細な藻類等をこしながら食べるが、巻貝等は自分からエサを探すために積極的に動き回っている。

世界最大の二枚貝オオジャコガイは長さ140cm、重量230Kgにも なる。また、世界最大の巻貝はアラフラオオニシといって長さ90cmにも なる。イモガイは歯舌という細長い銛状の器官を持っていて毒が仕込まれて いる。400種程のイモガイ全てが有毒である。ほとんどのイモガイに人が 刺されても部分的にマヒするだけであるが、アンボイナやタガヤサンミナシ に刺されると命を落とすことがある。これらの貝は自分よりも大きい魚を数 分でマヒさせ飲み込んでしまう。

テンシノツバサ、キイロダカラなど小型のタカラガイの数種は、通貨として一 部地域で使用された。ヨーロッパ人は、16〜18世紀にかけ て、アフリカの奴隷貿易のために多くのタカラガイを集めた。 それらはアフリカでタカラガイを通貨として禁じる法律ができ るまで続けられた。

熱狂的な収集家の欲しがる個体とは、コレクションの希少なもの、よい状 態で入手するのが困難なもの、美しい色彩、変わった形、大きさのもの等で ある。鳥羽水族館が所有する高価な貝は、1万1千ドルのリュウグウダカラ、1万ドルのリュウグウオキナエビス等である。リュウグウダカラも生息地 では希少とは言えないかもしれない。しかし、それらは深海の崖下等に棲息しているためめったに採集されない。この貝は、たまたま釣り上げらたの胃の中からでしか入手できないのである。

貝を採集するにはエビ網漁などの網掛けをねらうと良い。


ホネガイ


ヒオウギガイ


テンシノツバサ


リュウグウダカラ


リュウグウオキナエビス

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