■施設の移り変わり
水族館の移り変わりは、水槽の技術の移り変わりでもあると言えます。
初期の水槽は、大きくてもせいぜい1m四方の大きさで、アシカやイルカの仲間などの大物は海を仕切った「天然プール」と呼ばれる生簀で展示されていました。
水槽の技術や展示に対する取り組みが、エンドレスな海を表現したドーナツ型の水槽や、巨大な水槽を生み出しました。特に革命的だったのはアクリルガラスの出現です。扱いやすく耐圧性に富んだアクリルガラスが、水族館に巨大水槽の時代を築いたのです。
一方、水族館は他の一般的な建物と違い、それ自身が博物館として機能すると同時に、観覧者の未知の世界への期待をふくらませるようなものであることが求められています。
そのため、初期の水族館には、竜宮城をイメージしたような入館口に、暗くて幻想的な館内という設定が多かったようですが、最近では水族館先進国アメリカの影響もあり、近代的で明るい雰囲気を大切にする傾向が強くなっています。
1990年前後には、超巨大水族館ブームが起こり、その先駆けともいえる鳥羽水族館は屋内型水族館では世界最大の新館を建設、1993年にはそれまで38年間公開を続けてきた旧館を閉鎖しました。
現在の鳥羽水族館は、従来の水族館にあった順路をなくし、12のゾーンを自由導線でつなぐという画期的な水族館で、全てを観覧すると1.5kmも歩かなくてはならないほどの広さがあります。
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