鳥羽水族館最新情報バックナンバー

[最新情報バックナンバーリスト]

※こちらに掲載してある情報は、全て過去のNEWSです。
※過去のNEWSには、現在は展示していない生きもの、記録が変わってしまったもの、などが出ている場合もありますので、事前にご了承下さい。



伊勢湾に現れたシャチについての報告
 2月24日、鳥羽と知多半島師崎間を航行するフェリーの船長さんから「2頭のシャチを目撃した」との連絡が鳥羽水族館に入りました。翌々日の26日にも再び目撃の報告があったっため、当館職員が乗船したところ、14:22、神島の北2マイル沖に2頭のシャチを発見することができました。幸運にも、2頭のシャチはフェリーのすぐ横を泳いでくれたため、写真撮影にも成功しました。2頭のシャチの体長は推定で6mと8m、背鰭の大きさからいずれも雄と思われました。
 2月22日には名古屋市の堀川河口にシャチが迷い込んで話題となりましたが、このシャチと今回の神島沖に出現したシャチの背鰭を比較したところ、1頭が同一個体であることが背鰭の傷から判明しました。23日に堀川河口から脱出した後、仲間のシャチとうまく合流できたようです。その後、伊勢湾内ではシャチ発見の報告はなく、湾外に出たものと思われます。

名古屋市堀川にて
南知多ビーチランド提供


伊勢湾フェリーより

2000年3月19日(日)   



白いウニと黄色いヒラメ公開
■白いウニ■
 鳥羽水族館ではこのほど白いウニの寄贈を受け、3月10日より公開しています。
 この白いウニは日本各地の磯でよく見られるバフンウニという種類で、2月19日に紀伊長島町海野の海岸で飯南高校教諭川口実さんが採集したものです。川口さんは生物の授業で「ウニの発生実験」に使うため毎年ウニの採集をしていますが、このような白い個体は初めて見たと宅配便で鳥羽水族館に送ってくれました。この個体が色素欠乏のアルビノかどうかは不明ですが、ウニやヒトデなどに詳しい久居高校教諭佐波征機氏に写真を見ていただいたところ、非常に珍しいということです。
 鳥羽水族館では今まで魚類では白いオニオコゼ、白いハモ、棘皮動物では白いナマコなどが入館した例がありますが、白いウニは今回が初めてです。
 展示場所は「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンで藻場水槽の中に小さな水槽に浮かべて飼育しています。

■黄色いヒラメ展示中■
 2月26日より、全身が黄色いヒラメを「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンで展示しています。このヒラメは2月23日に熊野市磯崎沖の定置網で漁獲され、桑原清志(34歳)さんが鳥羽水族館に寄贈したものです。現在、他のヒラメと一緒の水槽で展示していますが、鮮やかな黄色い体色でお客様の目を引いています。

■その他■
1999年4月に入館しました「橙色のアカエイ」は、現在、「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンの「熊野灘水槽」で展示公開しています。

左がわが、白いウニ


黄色いヒラメ

2000年3月10日(金)   



〜 美麗なスパニッシュダンサー 〜
ミカドウミウシ公開
 1月15日昼頃、尾鷲市九鬼町の岸壁で見つかった、三重県の海では珍しいミカドウミウシが鳥羽水族館に持ち込まれ、19日より公開を始めます。

 ウミウシを見つけたのは松坂 吉明さん(58歳:学習塾経営:大垣市)で、前日夜からアオリイカ釣りをしていたところ、朝7:00ごろ岸壁から海を見ると見たことのない美しい色をした生きものがいるのを発見、一緒に釣りに来ていた下垣 春夫さん(63歳:無職:奈良市秋篠町)が採集し、中日新聞尾鷲支局へ連絡、中日新聞尾鷲支局の可児さんによってウミウシの種類を調べるため鳥羽水族館へ持ち込まれました。

 鳥羽水族館で調べたところ、持ち込まれたウミウシは紀伊半島、奄美大島、沖縄諸島、八重山諸島などに分布する三重県では比較的珍しいミカドウミウシということが分かりました。
 ミカドウミウシは個体によって色彩変化は多いですが、どれも体に赤、オレンジ、白色の鮮やかな模様があり、体の周囲にあるひらひらとした肉帯を波打たせて華麗に泳ぐその姿からスパニッシュダンサー(スペインの踊り子)の俗称もある美麗なウミウシであり、また持ち込まれた個体が体長約22cmとかなり大きい個体である(通常約5〜10cm程度)ことから、19日より「コーラルリーフダイビング」ゾーンで公開することとなりました。

 なお、ウミウシの仲間の寿命はだいたい1年程度と短く、今回展示する個体はすでに成体ですので、ご覧になりたい方はお早めにお越し下さい。

*2000年3月9日、公開を終了させていただきました。

2000年1月18日(火)   



珍しい「イセエビの仲間」が入館しました。
(仮称)アマミイセエビ
 鹿児島県奄美大島の前川隆則氏より、1996年に新種として記録されたイセエビの仲間が鳥羽水族館に寄贈されました。
 このエビは、体にカノコイセエビのような斑紋があり、脚にはシマイセエビのような白い縦縞があります。また、第二触角はゴシキエビに似て綺麗な淡いピンク色です。前川氏の話では、「以前から名瀬市(奄美大島)の魚市場で水揚げされて、カノコイセエビとして取引されていた。」との事で「カノコイセエビ」とは違うのではないかと鳥羽水族館に送って来られたものです。種の同定は、下関水産大学の林健一教授に御願いし判明したもので、沖縄からも採集の記録があるそうですが、まだ和名は付いていないとの事ですが当館では、奄美大島で採集されたので「アマミイセエビ(仮称)」と呼んでいます。
 このイセエビは、1月16日から「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンで展示を開始しました。
種名:和名なし−(仮称)アマミイセエビ
学名:Panulirus albiflagellum CHAN and CHU,1996
全長:約250mm  重さ:約550g
採集年月日:1999年12月29日(12月30日に名瀬市の魚市場に出ていた)
採集場所:鹿児島県名瀬市(奄美大島)
採集方法:潜水採集
寄贈者:前川隆則(前川水産)

2000年1月17日(月)   



ご覧になりたい方は、お早めに
31本足(腕)のマダコ公開
 1月12日に菅島沖の水深30m付近で、タコツボ漁をしていた中川武己さん(46歳・鳥羽市答志町和具)のタコツボに、足が31本もあるマダコがかかり、生きたまま鳥羽水族館に持ち込まれました。
 飼育係りが調べたところ、このマダコはメスで、足(動物学的には腕)のつけ根の部分は普通のタコと同じ8本で、途中から枝分かれしており、枝分かれ部分を含め31本確認できました。
 鳥羽水族館には、これまで「多足ダコ」が5個体持ち込まれており、すべて標本として大切に保存されていますが、いずれのマダコも、生まれながらの奇形なのか、損傷を受けたときの特異な再生異常なのか、突然変異なのか、「多足化」が起こる原因を的確に説明できる定説はありません。
 今回、持ち込まれた「31本足のタコ」は、1月14日から「伊勢志摩の海・日本の海」ゾーンで公開します。マダコは1年〜2年でその一生を終わるといわれています。ご覧になりたい方はお早めにお越し下さい。
85本タコ  1957.8.1 三重県鳥羽市答志町(7日間飼育)
56本タコ  1964.10.12 三重県北牟婁郡海山町(持込時には死亡)
25本タコ  1984.12.31 三重県度会郡二見町(持込時には死亡)
45本タコ  1993.1.13 三重県鳥羽市答志町(57日間飼育)
25本タコ  1997.11.15 三重県鳥羽市答志町(159日間飼育)

*これまでの国内最多は、昨年、三重県の志摩マリンランドで展示された96本です。

*4月に死亡しました。現在は展示しておりません。

2000年1月13日(木)   



野生ジュゴンの本当のエサを紹介
シーグラス(Seagrass)水槽オープン
世界初の展示に挑戦 1999年12月28日
 地球環境を紹介する展示で有名な鳥羽水族館に、新たな地球環境水槽が登場しました。
 海生哺乳動物の中では唯一の草食であるジュゴンのエサ「シーグラス(Seagrass=海草)」を生態展示したもので、ジュンイチやセレナの故郷フィリピンの彼らの餌場を再現することを目的にした水槽です。
 海草はジュゴンのエサであり、また現在鳥羽水族館のジュゴンが食べているアマモは、本来の生息地にはえているものとは違うことや、野生ではいくつもの種類のアマモを食べていることから、鳥羽水族館ではそれらのアマモを実際に展示する必要を感じていました。
 鳥羽水族館では動物を環境とともに展示する水槽を「地球環境水槽」として開発し、早くから淡水の水草、苔、草木、海藻、サンゴ、などを常時展示してきましたが、人工下での育成が難しい海草(=シーグラス)においても、サンゴ礁の海ゾーンで海草の一種であるベニアマモを7年間育成していました。
 しかしながら、ベニアマモに関しては7年間植え替えることなく新しい芽が次々と生えてきているものの、他の海草、特にフィリピンのジュゴンが主食としているシーグラスに関しては成功せず、またスミソニアン国立博物館での試みでも成功には至っていないほど難しいものでした。
 そこで、研究の末、このたび新しい水槽を開発し、展示に挑戦することになりました。

 水槽の設置場所は、ジュゴンを展示する「人魚の海」のゾーンで、横幅が4メートルある大がかりなものです。
 ジュゴンのエサである6種類約700株の海草を、12月20日〜23日にかけてスタッフが石垣島で採集。3日間かけて水槽に植えました。

特に工夫した点は、
@海草の根に砂泥を付けたままにするなど細心の注意を払い採集、とともに持ち帰り水槽に入れたこと。
A採集場所の砂泥約200kgを含む、600立米=約1トンの砂を敷き、自然の底質と同じ条件の、およそ30cmにもなる砂を敷いたこと
B照明には太陽光に近いスペクトルの物を使い、かつ水底の明るさが5,000〜80,000ルク スに保てるようにして、光合成が十分できる条件を整えたこと。
C二酸化炭素を添加する装置を付けたこと。
などです。

 今後の予定では、この水槽で藻場に住む様々な海生動物(魚類、イソギンチャク、ナマコ、エビ、カニなど)を飼育し、ジュゴンの住む海の総合的な環境の展示を目指すことにしています。
■展示するシーグラス=海草
ウミジグサ / ウミヒルモ / ボウバアマモ / リュウキュウスガモ /ベニアマモ / リュウキュウアマモ
以上6種約 700株
(このうち、フィリピンのジュゴンが主に食べているのは、ウミジグサとウミヒルモ。その他、リュウキュウスガモ、リュウキュウアマモ、ベニアマモ、ボウバアマモも食べている)

■水槽
○大きさ:幅430cm×奥行き50cm×深さ80cm
○開口部:幅400cm×高さ45cm

1999年12月29日(水)   
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