この度、鳥羽水族館で繁殖した2種類の生きものが平成21年度繁殖賞を受賞しました。繁殖賞とは、日本全国の主な動物園・水族館が所属する日本動物園水族館協会より年に1回、飼育動物の繁殖に成功した園館に与えられる賞で、表彰動物の資格は「自然繁殖、人工繁殖、人工授精等で出産し、それがわが国で最初のものであり、生後6ヶ月以上生存しているもの」と定められています。
鳥羽水族館が受賞した繁殖賞は、今回の2件を加え、これまでに合計33件になりました。
※平成21年度繁殖賞(平成20年4月1日〜平成21年3月31日申請分)は全国で17園館28件が受賞。
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◆マロンロブスター
今回受賞したのは、2007年6月28日にオーストラリアより輸入したマロンロブスターが産んだ卵から同年9月25日に孵化した稚エビです。孵化した約40匹の稚エビのうち、1匹が2009年6月まで生存しました。この種の日本での飼育は非常に難しく、水質の調整を重ねた結果、長期に飼育ができるようになり今回の受賞へと至りました。現在、この種は「外来生物法」にて飼育が規制されていますが、鳥羽水族館では展示・研究の目的で許可を得て、2002年より飼育をしています。
稚エビの大きさは約3〜4cmと成体に比べてまだ小さいですが、ハサミを持ち上げる仕草は成体のような迫力があります。(2009年8月30日より展示)
(※今回展示している稚エビは表彰の対象となった個体ではありません。)
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マロンロブスターの稚エビ |
【マロンロブスター】
学名:Cherax tenuimanus
生態:オーストラリア南西部に分布。青色個体はブルーマロン、茶色個体はブラウンマロン、黒色個体はブラックマロンと呼ばれる。この種は世界のザリガニの中では大きさが3番目に入るサイズとなり、38cm、2.7kgという個体が記録されている。オーストラリアでは食用とされているため養殖が盛んである。現在、日本では「外来生物法」によりザリガニ類の多くは輸入や飼育・移動などが規制されている。
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◆アクロポラ・カロリニアーナ(サンゴの一種)
今回受賞したのは、2008年3月3日に産まれた卵が着生・成長したもので、その後大きくなった1群体が表彰の対象になりました。この群体は飼育日数が既に500日を超え、幼生時代はわずか1mmだったものが今では横幅3cm高さ2cmほどに成長し、現在サンゴ育成水槽(Dコーナー)で展示しています。(2008年3月17日より展示)
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アクロポラ・カロリニアーナ
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【アクロポラ・カロリニアーナ】
学名:Acropora caroliniana
生態:インドネシア周辺海域を中心に分布する造礁サンゴの一種。日本国内では小笠原諸島周辺でのみ分布が確認されている。この群体は、基部から枝が放射状に横に張り出しながら成長し、プレート状になる。個々のポリプが細長く伸びるのが特徴的である。色彩は白みがかった褐色、あるいは薄い青を帯びる。
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